見つめられる顔―ユニークフェイスの体験は正直、期待せずに注文したので、読み進めて驚きました。
様々な本を図書館で借りて読みましたが、この本が一番、内容が濃かったです。
いろいろな問題に斬り込んで、とても参考になります。
見つめられる顔―ユニークフェイスの体験は教科書として、購入し、頻繁に読み返しております。
何人かの友達にもこの本を紹介しましたが、みんなから好評で、感謝された次第です。
見つめられる顔―ユニークフェイスの体験はで、価格も決して高くはないので、ぜひ一読をお薦めします。
ユニークフェイスとは、病気や怪我などによって変形したり、大きなアザや傷のある顔のことであり、そうした顔を持つ当事者のこと。また、当事者らのグループの名称でもある。本書はユニークフェイスの持ち主たちの体験談をまとめたもので、自らも当事者である3名が編者となっている。なかでも石井政之は自らの体験をつづった『顔面漂流記』という著書も持つ、ユニークフェイス発足の立役者であり、語り始めたユニークフェイスらの第1世代といえる。 血管腫による赤アザを持つ女性は、ある就職面接の場で顔のことを笑われたうえに「うつる病気なのではないか」「客が嫌がる」などと放言されたあげく、面接にも落ちてしまう。アザを持つ幼い子どもの母親は、通りすがりの人間から「どうしてこんな顔にさせたのか」と叱られてしまう。その他、周囲の無理解、多大な苦痛を伴うレーザー治療、学校でのいじめ、結婚への障害など読んでいて胸が痛くなる体験談ばかりだ。 体験談の多くは、それでも自分は生きていくとの希望を漂わせて終わる。だが編者によると当事者が体験を語り始めるまでには、ある程度の期間が必要だったらしい。それほど辛く重い体験ということだろう。それだけに本書はユニークフェイスの当事者たちにとって、貴重な第一歩である。そして同時に、彼らを苦しめている最も大きな要因が、当事者ではない人間による偏見や先入観であることも明らかにしている。本書は、顔とは何か、普通とはいったい何なのかを考え直す機会を与えてくれる得がたい1冊となっている。(工藤 渉)


